住宅取得までの流れ

  1. どこに住むか、どんな家か、予算は?
  2. 土地購入
  3. 住宅プラン作成
  4. 住宅ローン

 

1. どこに住むか、どんな家か、予算は?

土地をお持ちでない場合は、当然土地探しが必要です。前提にはどのエリアに住むか、どういう環境を好むかなどを決める必要があります。当然予算も関係してきます。

通勤や通学する子供がいる場合は駅から近い土地、引退後にのんびりする場合は少し駅から遠くても良いなどあるかもしれません。

土地は住宅以上に一点ものなので、なかなか理想とするものに出会わないこともあるかもしれませんが、注意しないといけないこともあります。

人間は誰でも歳をとる、と言うことです。坂の上の見晴らしの良いところ、駅から遠くて買い物に車でアクセスが必要なところ、は若い頃にはそれ程苦にならないかもしれませんが、歳を重ね、坂道を歩いたり車を運転するのが難しくなった場合は、自宅から外に出られなくなってしまいます。

実際の土地探しは、今ならインターネットでかなりの部分をカバーできると思います。一度で決まることはなかなか難しいと思いますが、自分の希望に近い物件から不動産会社とコンタクトを取り実際に見学すると徐々にイメージが湧いてくるかもしれません。コンタクトを取った不動産会社に希望を伝えておけば新しい物件情報も教えてくれることが多いはずです。またハウスメーカーによっては、土地探しから援助してくれるところもあるので相談してみましょう。

 

2. 土地購入

土地の代金の他に、仲介手数料が必要となります。

【売買価格400万円以上の場合の式】

  • 仲介手数料 = (売買価格 × 3% + 6万円) + 消費税

例)土地代金が1000万円の場合、(10,000,000x0.03+60,000)x1.10(消費税10%)=396,000円

また、売買契約時は、住宅ローンが受理されなかった場合に備え、ローン特約も結びましょう。

  • 契約書の印紙代(契約金額により異なります。1000万超で1万円、5000万超で3万円(軽減税率適応の場合))

  • 土地登記の為の土地登記料(細かくなるので例として、固定資産税評価額が 3000万円の土地を購入し、所有権移転登記をした場合(税率2%)3000万円✕2.0%=60万円となり、さらに司法書士さんへの報酬も加わります)

  • 固定資産税清算(売主が払うその年の固定資産税のうち購入後の期間分を買主が負担する)

などの費用も必要となってきます。

また、土地代金と建物代金の両方を住宅ローンで借りる場合は、建物代金の概算も必要となるので、ハウスメーカー巡りをして、ラフプラン作成・概算見積もり作成をしてもらう必要があります。

 

3. 住宅プラン作成

土地が決まっていた方が、プラン作成が具体的になると思いますが、先にプランがあってそれが実現できる土地を探すという順番も悪くはないと思います。

ハウスメーカーによっては、住宅プランを無料では作成してくれない場合もあるようですが、まずは無料でプラン作成してくれるハウスメーカーで、ラフプランを作成してもらいそれを基にして変更していくのが良いかもしれません。

プランを考える時は、「間取り、フリーソフト」で検索すると住宅プランを作成できるフリーソフトに当たるので、それを利用すると自分なりのプランを練って行くことが比較的容易になります。ハウスメーカーのプランと自分の希望のすり合わせを何度も行う必要があります。

土地探しのところでも言及しましたが、人間は歳をとります。2階リビング・3階リビングは見晴らしが良くて、階段が苦にならない間は良いかもしれません。階段の昇り降りが出来なくなり「もう2階は使ってない」、もっと酷い場合は「階段を降りられないので2階から出られない」となる場合も有り得ます。

自分が80歳、90歳になった時にどうやって暮らすかも考えてプランを立てる必要があるかもしれません。

 

4. 住宅ローン

住宅ローンの手続きは、金融機関によって異なると思いますが一般的には下記の流れになります。

申込み 審査(仮審査と本審査) ⇒ 契約 ⇒ 実行

年収や自己資金額、土地代金・建物代金(概算)などが必要になります。

自己資金割合によって、住宅ローン金利が異なることがあるので注意しましょう。(概ね自己資金割合が10%以上で、0.05%程度の金利優遇が受けられるようです)

本審査では、借入金額にもよりますが健康診断書(内容はごく簡単なもの)が必要となります。自費診療となるので医療機関により1万円程度の健康診断書作成料が必要となります。